2014/07/23

和歌山の龍神梅

和歌山県の龍神村で無農薬・無化学肥料で栽培された梅と赤紫蘇を、着色料や保存料、人工甘味料などの化学物質を一切入れずに、家で作るのと同じように塩だけで漬けた梅干し。



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塩は沖縄のシママース(メキシコやオーストラリアなど海外産の天日塩を沖縄の海に溶かしてから平釜で煮詰めた自然塩 [参照])を使用している。自家製の梅干しを作り出すまでは、梅と言えばいつも龍神梅だった。年に1度しか作れないので、年の途中で切らしてしまっても、龍神梅があってくれて助かっている。プラスチック容器は梅干しの酸で化学物質が溶け出す恐れがあると聞くので、オーサワジャパンから発売されている瓶入りの龍神梅のほうが好きだ。

瓶入り 300g


幼いときから「魔除けだから食べなさい」と両親に言われ、毎日食べていた梅干し。「魔除け」と言われるほど、梅干しは毒出し・毒消しの効果がすごいことを昔の人は知っていたのだろう。三年以上熟成したものが特に薬効が高いそうだ。

三年もの
自宅で放任栽培の梅を母が毎年漬けてくれていたが、持病をもつようになってからは身体がしんどくて作れないので、市販のものを買うようになっていた。幼いときは母が漬ける代わりにどこかの会社の人が母と同じように作ってくれたものとばかり思って、「魔除け」に毎朝食べていたが、市販のものは裏の表示を見ると、よくわからないカタカナや何でできているかわからない着色料や香料、酸味料など、よくわからないものだらけだった。これでは魔除けところか、魔に取り憑かれていまう、と言いたくなる。

もちろん全部が全部というわけではないが、梅と言えば紀州というほどの名産地・和歌山県の高級な梅干しでも、人工甘味料や化学調味料(アミノ酸等)が入っているのを知ったときはショックだった。自然食品店で龍神梅を初めて発見したとき、自分の中でものすごく和歌山県の名誉回復になったのを覚えている。

なお、龍神梅は、有機JASよりも厳しいフランスの国際有機農産物認証ECOCERT(※)を取得している。ただ、認証をとるのに時間もお金もかかるため、認証を取る余裕がない生産者もいて、認証がないからといって同水準でないというわけではない。信頼できる販売店の人や、直接買える場合は生産者の方に、よく話を聞かせてもらってから買わせてもらうようにしている。

※ECOCERT(エコサート):オーガニック認証団体の世界基準とも言われている。ECOCERT認証を受けた生産物は、ヨーロッパのオーガニックに関する法律に基づき生産されたもののことで、認定を継続するためには1年に1度の厳しい実地検査・審査を受ける必要がある。原料生産のプロセスだけでなく、近隣環境の保護や容器包装ラベルに至るまで厳密に管理されている。 http://www.ecocert.com/

●龍神自然センター website
http://ryujinume.com/