2014/07/02

及源鋳造南部鉄器のフライパン

少し重いが大活躍の及源鋳造の鉄のフライパン。持ち手が熱くならない木柄のついたタイプにした。

使い出してたぶん3年目くらい
及源鋳造は創業1852年の南部鉄器の老舗。使い込むうちに油がよくなじんできて、どんどん使いやすくなる。手入れをして大事に使えば100年以上も使い続けることができ、一切余計な加工をしていないので、使わなくなったらまた鉄を溶かして新しい鉄器に生まれ変わるサステナブルな製品だ。

うちではパンを焼くのもこのフライパンだ。こびりつかないし、厚手でぱりっとおいしく焼けるので、自家製の天然酵母パンを焼くのにも、パン屋さんのパンをこんがりトーストするのにも愛用している。

昔はテフロンのフライパンを使っていて、いつの間にか加工がとれてすぐ使えなくなり、何度も買い換える羽目になった。テフロン加工のフライパンは、高温になると発がん性のあるガスが出て、ヨーロッパやカナダでは危険なものとして使用禁止が検討されていると聞き、慌てて鉄のフライパンを探した。近所で開かれたマルシェで南部鉄器のフライパンに出会い、出店していたお店の人にテフロンの話をしたら、日本人は何も知らないから、ヨーロッパで売ることができなくなったものを売りさばくのに利用されていると嘆いていた。とれた加工が一体どこへ行ったのかと思うと怖い。

またの名をフッ素加工とも言うが、虫歯予防などでフッ素を歯に塗ったり、フッ素入り歯磨きをしたり、水道水にフッ素を入れる国もあるらしいが、フッ素は身体に有害だと聞く(*注)。殺鼠剤の主原料でもあるフッ素を調理器具などから少しずつ摂取したいとは思わない。鉄のフライパンから料理に溶け出すのは身体に必要な鉄分だ。

鉄のフライパンなら何年も使え、自分の料理の腕とともに育っていくのもいい。次はタミさんのパン焼き器が欲しいなぁと思っている。


●及源鋳造ウェブサイト
http://oigen.jp/

*注:フッ素加工、テフロンについては以下のサイトが詳しい。
http://www.thinker-japan.com/husso.html#3
http://enzai.9-11.jp/?p=12263