子どもの頃は、オリーブオイルは臭いものだと思っていた。変な匂いがして、あんなものをパンにつけるくらいなら、何もつけないほうがましだと思っていた。フレンチやイタリアンのお店でパンと一緒にオリーブオイルがよく登場するが、オリーブオイルよりバターをちょうだいと言いたくなる、という声も身近で聞く。
お菓子作りにも |
カナンフェアトレードのNabali Tree Olive Oilは、劣化しにくい低温圧搾法で搾油している。フルーティないい香りがして、加熱すると特にふんわり香る。加熱せずに舐めてみると、口触りは滑らかでスパイシーなのど越し。値段が手ごろで、クッキーなどのお菓子づくりにも気軽に使える。
今は香川に住んでいて頻繁には行けなくなったが、東京時代、よく行っていた国分寺のフェトレードのお店で、いつものようにこのオリーブオイルを購入したら、仲良しの店員さんが、パレスチナのフェアトレード商品をよく買うと話してくれて、その理由は長引く難民問題への関心だった。60年も祖国に帰れず、難民キャンプで過ごしている人もいるのだという。
それを聞いてからというもの、パレスチナ産と聞くと、心がきゅっとなる。ささやかだけど何かできることがあるなら、と手が伸びるようになった。おいしいものを食べているだけではあるのだが。
*輸入販売元わかちあいプロジェクトの商品説明ページ:
http://wakachiai.shop-pro.jp/?pid=62268137
(生産者の男性、いい笑顔です)
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・オルチョ・サンニータ(2012/06/23の投稿)