2014/06/28

有機アガベシロップ

メキシコ原産のアロエに似た植物アガベからとれるアガベシロップはあっさりした甘さだ。テキーラの原料にもなる。


アガベシロップのことは、中洞牧場のミルクカフェで初めて知った。中洞牧場のドリンクヨーグルトに入っていて、見慣れないカタカナの成分だったので、念のためにたずねたら、血糖値の上昇が緩やかな低GI値の天然甘味料としても注目されていると、お店の人は丁寧に教えてくれた。

中洞牧場に倣って、無加糖のヨーグルトや自家製豆乳ヨーグルトに少しかけてみたらあっさりした甘さでおいしかった。液体なので簡単に混ざる。

何年か前、家族が歯ぐきを痛めて、砂糖が入ったものを食べるとしみて、急に甘いものが食べられなくなった。どうしても甘いものが欲しくなったときに、この有機アガベシロップを試してみたら痛くならず、ほっとしたものだった。

精製した白い砂糖は体内のカルシウムなどのミネラルを奪って、怒りっぽくなったり、身体を冷やしたりするとよく言われている。若杉ばあちゃんは著書で白砂糖は極悪食品、人工甘味料はもっと悪い超極悪食品と呼んでいた(*)。

実験に、白い砂糖を断ってみてしばらくした後、久々に白砂糖入りのお菓子を食べたら、イライラして怒りっぽくなった。それ以来、基本的には白砂糖は避けるようにしているが、いただきものや、お腹が空きすぎて買い食いしたりして、たまに食べてしまうと、かっとなりやすくなったり、顔色が真っ白になったり、肩が凝ったり、頭が痛くなったりして、やっぱり白砂糖は身体に良くないと証明される。何も気にしていなかった頃はいつもそんな体調だったが、白砂糖が一因だったとは。

小さい子が気難しくなってぎゃあぎゃあ泣き叫んだりするのを見ると、その手に持っている白砂糖たっぷりのお菓子が原因では、と思って見てしまう。そんな子どもをひっぱたいたりどやしつけたりする親を見るたびに、自分が何を食べさせているか見直してみてほしいと言いたくなってしまう。

私は粗糖は大丈夫なようなので、お菓子作りや果実酒作りには粗糖を使うが、砂糖自体を避ける人もいる。代わりに甘さを加えるのは、りんごジュースやドライフルーツ、麹甘酒、米飴、芋飴、メープルシロップなど。アガベシロップは砂糖の1.3倍の甘さがあり、少量で甘味をつけられる。糖尿病の患者さんも、砂糖が食べられずに怪しい人工甘味料を使うくらいならアガベシロップのほうが健康的だと思う。


(48℃以下で加熱処理されたRawタイプもある。Goldよりも甘さは控えめだが、黒蜜のようなコクがある)

・輸入販売元イデアコーポレーション 商品説明ページ
http://agave-jp.com/about.html

*参考『これを食べれば医者はいらない』(若杉友子著/祥伝社刊)

※砂糖を避けてみたくなった方へ、
以下の本はかなり強力なパートナーになってくれると思います。これらの本を参考にお菓子作りを始めてみたら、簡単で洗い物が楽で、市販のおやつよりずっとおいしく、身体にも美容にもよくて、と自分的にはいいことずくめでした。

中島デコのマクロビオティック パンとおやつ(中島デコ著/パルコエンターテイメン事業局刊)
フライパンと鍋でつくるマクロビおやつ(長沼麗奈著/大和書房刊)
酒粕おやつ: 卵・牛乳・白砂糖を使わなくてもおいしい 焼き菓子、酵母パン、スムージー(南智美著/農山漁村文化協会刊)